(元不登校が語る)子供が問題を起こした時の向き合い方(親と子供)
元不登校児だった、えりぞうです。
子供のいる主婦の方、子供には健やかに育ってほしいですよね。
できれば、ぐれたりもせず、勉強もできて、明るい子供に…
なんて思いどうりにいけばいいのですが…いかなかった時、どう思いますか?
子供の人生終わった…と嘆きますか?
私は元、不登校です。
親は私の姿を見て、毎日泣いていました。
そんな学校にも家にも居場所がなかった経験をしたからこそ言えるのは、
『子供と向き合うこと』
『向き合った上で、子供を問題視せずに親には楽しく過ごしてほしい』
です。
子育てで悩んでいる方に、ほんの少しでも『大丈夫』って伝えられたら…と思います。

目次
不登校になったきっかけ
私は、物心がついた頃から、家族以外の人前で声を出すことができませんでした。(※のちに『場面緘黙症』という社会不安のため家庭内以外では話すことができなくなる疾患と気づく。)
家では普通におしゃべりができるのに学校に行くと全く会話ができなくなる…そうなると、当たり前ですが友達なんて出来ず、からかわれたりもしていました。
そうなると、学校行くのも面白くないので、少しずつ学校を休むようになりました。
最初のうちは、1日〜2日休んだら学校へ行っていたのですが、休む日数も1週間、2週間と増えて行きました。
もちろん勉強にもついていけなくなり、中学生になるとテストで赤点しか取れなくなりました。
そして、中学生にもなると、からかいからイジメのような発言に変わっていき…ますます学校が嫌いになってしまい中学3年生になると全く学校に行かなくなり、私は不登校になりました。
(不登校)親の視点から考える
当時、親の気持ちなんて考える余裕なんてありませんでした。
『普通に学校に行ってくれれればいい。』と毎日のように言っていたのは覚えています。
学校に行くこと=普通
学生時代は『学校』に行き、学校を卒業したら『会社』に勤めて、最終的には『結婚』、『出産』
『学校』『会社』『結婚』『出産』
この枠に当てはまることができれば、親は安心するのかと思います。
私は一番最初の『学校』の枠から外れてしまったのだから、親の不安も大きかったと思います。
(不登校)子供の視点から考える
元 不登校児の私が、声を大にして言いたいことは、
『問題視しないでほしい!』です。
不登校の子供は、家しか居場所がありません。
もし家族が、子供のせいで毎日喧嘩していたり泣いていたりしたら…どこにも居場所がありません。
今までどうりお母さんが明るく『おはよう!』って声をかけてくれさえすれば、それだけで救われると思うんです。
子供は親にされてきたことをちゃんと覚えています。
特に、苦しい時や辛い時に親がどう接してくれていたか、表情までちゃんと覚えています。
残念ながら私は問題視されていたので、当時どこにも居場所はなかったのですが、もし子育てで悩んでいるお母さんは、どうか今までどうり普通に笑顔で過ごしてほしいです。
向き合うことと責めることは違う
もし、子供が問題を起こした時、子供を叱りますか?
問題を起こしたくて起こす子供はいないように、問題を起こすには何か『原因』があります。
問題について叱る前に、まずはその『原因』と向き合ってください。
『なんで学校に行かないの!』
と、声を荒げながら聞くのは、責めているのと同じです。
時間のかかることかもしれませんが、ゆっくりでもいいので自然に話すことができる環境(普通に接すること)を整えてあげてください。
(親と子供)問題は絆が深まるか、亀裂が入るかの分かれ道
私は、最終的に中学卒業までずっと不登校でした。
そこで、中学校は終えましたが、親と子供の関係は終えることはありません。
私はなんとか高校生になり、大学、就職、結婚と進むことはできましたが、その時の親に問題視されていたことは今でも悲しみとして残っています。
子供は親にされてきたことを全て覚えています。
良いことも悪いことも全てです。
だからこそ、子供が苦しい時期、親と子供の運命が決まるといっても過言ではありません。
私自身今でこそ、ある程度親子関係は修復できてきましたが、結婚するまで親子関係の絆は戻りませんでした。
一度、親子関係に亀裂が入ってしまうと、中々元に戻すのは大変なことです。
ですので、亀裂が入る前にしっかり向き合ってください。そして笑顔で過ごしてください。
今起きている問題以上に、その問題とどう向き合ったかどうかが大切です。
子育てで悩んでいる全ての親、子供が笑顔で過ごせることを心から願っています。